グローバル奨学生として、1 年間ロンドン大学衛生熱帯医学大学院に留学し、9 月に帰国した。本日は奨学生応募の動機、留学で学んだこと、今後の目標についてお話したい。
 元々国際協力の分野に興味があり、就職後青年海外協力隊に参加した。西アフリカのガーナ農村部の保健所でエイズ対策に従事したが、悪条件の現場で人々の健康を支える看護師や保健師の仕事に感銘を受けた。
 帰国後保健分野の専門家としてアフリカに戻りたいと思い、大阪市立大学医学部看護学科に編入し、資格取得し、日本の医療現場での経験を積んだ。
 直後にガーナでお世話になった家族の中学生の息子の病死を知り、政策や制度を見渡すマクロな視点を持つことの必要性を痛感し、海外の大学院で医療政策を学びたいと考えるようになった。
 そしてグローバル奨学生に応募し、ロンドンに留学させていただくこととなった。ロータリー財団の6つの重点分野はガーナで生活する中で、まさに改善が必要な分野だと実感しました。
 ロンドンの大学では、医療政策計画・財政コースに在籍し、経済評価の面から医療政策の質や効果の分析を学んだ。経験を積み、母子保健の専門家として途上国の現場に戻りたい。またロンドンではパディントンクラブが私を受け入れて、面倒を見ていただいた。
 2660地区の皆様から頂いたご支援を、支援・改善を必要としている人々へと、少しでも多く、現場へ届ける橋渡しとなれるよう、努力していきたい。これからもご指導の程よろしくお願いいたします。