「個性を活かし、参加しよう」
 本日は国際ロータリー第2660地区2017-18年度地区大会・本会議を開催いたしましたところ 地区内82クラブのロータリアンの方々、ロータリーファミリーの皆様に多数ご参集を賜わり、心から御礼申し上げます。
 加藤玄静様ご夫婦を国際ロータリー会長代理としてお迎えできましたことは、大変光栄なことでございます。
 また、お忙しいところをご参加頂きましたご来賓の皆様にも、御礼申し上げます。
 この週末は6地区で地区大会が開催されており、同期ガバナーの方々も緊張されていると思うと、私ひとりではないと少し気が楽になっています。

 2017年―18年度国際ロータリー イアン・H・S・ライズリー会長は「ROTARY:MAKING A DIFFERENCE - ロータリー:変化をもたらす」をテーマに掲げています。

 ロータリーを通じて私たちは、「変化をもたらして」います。ロータリーに積極的に参加すればするほど、私たち一人ひとりにも変化がもたらされます。ロータリーは私たちに、もっと良い人間となり、もっと意欲的に、高い目標に向かって努力し、毎日の生活に「超我の奉仕」を取り入れるよう、常に銘記させてくれます。

 ロータリークラブやロータリアン一人ひとりが、奉仕を通じてどんな変化をもたらすかは、常に各自が決めることです。私たちはひとつの組織として、理事会が戦略計画の中で決定した3つの戦略的優先項目、すなわち「クラブのサポートと強化」「人道的奉仕の重点化と増加」「ロータリーの公共イメージと認知度の向上」を指針として行動します。

 長年にわたり、私たちの奉仕活動すべての根幹に関わってきた問題があります。それは、持続可能性です。持続可能な奉仕とは、ロータリーによる直接参加が終わった後も、その活動が長期的に良い影響を与え続けることを意味します。

 ポリオ撲滅は、持続可能な奉仕の、いわば究極的なかたちです。その活動資金を支援することで、私たちは全世界の人びとに、長期的どころか永続的な恩恵をもたらすでしょう。この活動が完了するまでは、最優先としていかなければなりません。

 112年にわたってロータリーは、計り知れないほど多くの人に多くの方法で変化をもらしてきました。初代会長ポール・ハリスの掲げた小さなたいまつの火を、世代から世代へと引き継いで「変化をもたらし」ながら、今私たちはここにいるのです。と、述べておられます。

 このRI会長メッセージをうけて本年度ガバナー・スローガンを『個性を活かし、参加しよう』と決めました。これはロータリーの基本理念と奉仕活動の充実と実践を表しています。

 ロータリーの基本理念であり、変えてはならない「奉仕の理念」の根幹は、親睦と職業奉仕です。ロータリーはリーダーシップと人材育成、そして自己啓発の場であり、若い世代には人生が変わる機会があり、中堅世代には自己啓発の機会、年長世代には次の世代に伝える機会があるでしょう。そして、ロータリーの奉仕活動は、年齢・性別・職業を異にする多様な会員が、各自の特性に応じて参加することに意味があります。例えば、若い世代は行動力、テクノロジー、情報力を活かし、中堅世代は知識、企画力、熱意を活かし、年長世代は経験、人脈、資金、時間を活かして、それぞれがロータリーの奉仕活動に参加することができます。全員参加することによって、共に充実感・感動・誇りを共有できます。
 また、地域の特性やニーズに応じた奉仕活動(変化すべきもの)を重点的に継続し、進化させ、ロータリーとは何か、何をしている団体なのかを地域社会に理解してもらうよう努め、クラブ基盤の強化に継げましょう。
 今年度 RI会長がロータリーの奉仕活動について繰り返し述べていることは「成果の見える化」と「成果の持続可能性」です。
 ロータリアン・ロータリークラブの特性(個性)に応じた奉仕活動を行ううえで、この2点を考慮し、必要な手段と手続きをロータリーの主権者であるクラブが自主的に判断し、自らの責任において行動することです。
 そして各クラブが自らが望むクラブ像や代表的な奉仕活動の実現を目指して頂きたいと思います。中期計画・戦略計画-例えば5年毎の周年をゴールとした将来構想を立案・推進し、5年経ったら奉仕活動を検証・見直し、更なる5年に向けて発展しつづけることを願っています。
 1916-17年度 アーチー・クランフRI会長は、「誰もロータリーの明日を予言することはできない。唯一つだけ確かなことがある。ロータリーの明日を決定するのは、私達ロータリアンの今日の行動なのだ」と言っておられます。

次に、会員増強について述べます。会員増強は色々な活動の成果によるもので、目的ではありません。  しかし、何もしなければ、毎年平均年齢が1才ずつ増えていきます。
 ロータリーの財産はロータリークラブの会員であり、会員はロータリークラブの血液であり、出血を止め新しい血液を入れて循環させることによって、活力・元気が生み出されます。
 大半のクラブが会員増強の必要性について危機感を持って考え・工夫され、実行しておられます。
 会員維持につきましては来年早々からガバナー補佐主催でIM毎のフレッシュロータリアン研修・交流会を開催し、クラブの支援ができればと考えています。
 早々に各クラブにご案内する予定です。多くの新会員のご参加をお願いします。

 ガバナー年度がスタートして、まだ4ケ月を過ぎたところではありますが、少し現況報告をさせて頂きます。

 今年度の地区大会は会場予約の都合で、例年に比べ約1ケ月早い開催となり、公式訪問を、なんとか地区大会迄に済ませたいと日程を組みましたが、まだ6クラブを残しており、申し訳なく思っております。
 公式訪問を通じて気づいたことは、昨年4月に決議されましたクラブ運営の自主性・柔軟性への対応です。
 細則の改訂を実施済・検討中のクラブでは、その目的は出席率の向上と会員増強・維持が殆んどであり、例会頻度を大巾(2回)に変更されているクラブはありません。
 次にクラブの将来構想(戦略計画)を真剣に考え、立案・推進している、あるいは検討中のクラブが多く、心強く感じています。

① 会員数の推移は7/1 3,586人→9/30 3,667人と81名(2.25%)の増加となっています。引き続き会員増強にご尽力をお願いします。

② また 地区補助金の10/末 申請件数は38件(内、人道的国際奉仕15件)、グローバル補助金の申請件数は9件であり、当地区の地区補助金・グローバル補助金の活用は引き続き活発です。

③ 今年度からスタートしました広報用大型バックパネルの貸し出しの申し込み件数は9クラブ、メディアへの取材依頼書の提出件数は4件であり、一層のご利用を期待しております。

④ 最後にマイロータリーの登録率は10月末 33.79%(7/1 26.5%)で、全地区で5位、第3ゾーンではトップの位置にありますが、今年度目標としております50%達成に向け、残り8ケ月で皆様方のご協力があれば、その達成は不可能ではないと思います。

 各クラブが魅力のある、元気のある、個性のあるクラブの実現に向け、そして明るい将来に向け発展されますことを心から願い、地区もその実現をしっかり支援してまいります。

 ガバナーとしてクラブと地区の距離を短くすることに注力し、相互理解を深め、相談し易い、真摯に議論できる関係を構築したいと思っております。

 ロータリアン・クラブが光り輝き、皆様のご活躍が心にのこる一年になりますことを願います。

 不慣れなため、不手際が多々あることと存じますが、ロータリアンの寛容のお気持ちでお許しください。

 最後になりましたが、この地区大会を企画・設営・進行に携わっていただきました山本武男地区大会実行委員長はじめ、実行委員会の皆様、大阪東ロータリークラブの皆様方に深甚なる謝意を表し、開会のご挨拶と致します。