2660地区と82クラブの元気な様子を拝見してさすが大阪はすごいなと感じています。大正11 年に誕生した日本で2 番目に古いロータリークラブである大阪ロータリークラブが所属しておられる当地区には、尊敬する方々や多くの仲間がおられます。昨日の開会式、分科会あるいは晩餐会において旧交を温め、さらに多くの新しい友人を得ることが出来ました。本当にありがとうございました。
限られた時間でもありますので、RI 会長イアンH.S ライズリー氏のメッセージ及びRI の数字的現況はプログラムに記載されていますので割愛し、違った観点からお話をさせていただきます。

私2570 地区、本庄ロータリークラブの加藤玄静と申します。まず始めに、今回私を会長代理として派遣されましたイアンH.S ライズリーRI 会長のご紹介をさせていただきます。会長はオーストラリア9810 地区サンドリンガムロータリークラブの創立会員で職業は公認会計士です。クラブ会長、地区ガバナーの時には女性会員の入会を積極的に提案され今の女性会員の基礎を築かれた方です。
又ご自身主催の地区大会にレーシングカーに乗ってこられたなどのエピソードをお持ちの方です。それ以来オーストラリアではガバナーがどのような形で出席するかが話題となっているようです。

「ロータリー:変化をもたらす」これがRI会長のテーマですが、会長方針として次の3つが掲げられています。

ご承知のようにこれは「戦略計画の優先項目」ですが特に「クラブのサポートと強化」はオンラインツールの改善とMyRotaryが使いやすくなります。

こうしたことは、片山ガバナーが出席された「国際協議会」で9日間に8回ほど会長の講演があり説明され、GE セッションは大変ハードなスケジュール・内容となっています。

ライズリー会長が入会されたきっかけは、公認会計士だけでの付き合いではだめだとの思いからとのことですが、入会されてからはロータリーばかりの付き合いになり「ロータラーマン」と言われるようになり、家族の理解が得られているかを気遣はなければならないとも述べておられます。

片山ガバナーはRI会長のこうした方針を受けて「AIの可能性と未来・今なすべきことは何か」との思いから「個性を活かし参加しよう」という本年度のスローガンが出来たと聞いています。

片山ガバナーはじっといていられない方で、手帳は真っ黒に埋められています。いつロータリー活動をしておられるのか、いつご家族と楽しんでおられるのか判らない中、5つの具体的目標を定められています。

大きな奉仕活動・持続性のある奉仕、これらを通じて公共イメージが向上し、会員の充実感・感動が会員増強につながり成果が持続可能となって行くのだと、大変判りやすく良く纏められています。私もこの図を使わせていただこうと思っています。

この図は私が考えた相関図で、私達には家庭があり、企業があることによってロータリークラブに入会することが出来ます。このどちらかが欠けてもロータリークラブのメンバーとして活動できなくなってしまいます。そして我々の基盤である地域社会、大きく云えば国際社会、これにロータリークラブとして奉仕をする、あるいは個人として、職業として奉仕をする、このような図式になっていると考えています。

そして、RI会長もよく言っておられる「ロータリーとは何ですか」という問いかけを、クラブ会長や若い会員から受けることがおありと思います。皆様はどう答えられますか。色々難しく考えられる方、色々な説明をされる方もおられるかと思います。私は寺の住職ですから、まっ先に仏教の「七仏通誡偈」という言葉が思い浮かびます。

お釈迦様は7番目に出てきた仏様であり、歴代の仏様は仏教を一言で表す時この様な言葉が使われました。「諸悪莫作」諸々の悪いことはしてはいけません。「衆善奉行」諸々の良いことは行いなさい。これはあたりまえで道徳です。「自浄其意」しかしその中で心が清らかでなければならない、損得を考えたものではいけない「是諸仏教」これが仏教であると大切な教えとなっています。

これの出所は、中国の詩人・白楽天が州知事の時、赴任先で出会った道林禅師に「仏教とは何ですか」と問いかけた時に返ってきた言葉です。白楽天はこんなことは3歳の子供でも知っていると怒りましたが、道林禅師は3歳の子供が知っていることでも白髪の老人が行い難いではないか、と応えたと伝えられています。理論と実践「理論が有っても実践が無ければ意味がない」との教えです。

ロータリーも同じで、理論を覚えたらそれを実践する、研修を受けたらそれを実践する、職業奉仕、社会奉仕、国際奉仕を実践する、奉仕の実践がなければロータリーの価値は無いと思っております。今日お伝えしたかったのはこの事で、この言葉を使わせていただきました。「理論あっての実践・実践あっての理論」これは絶対に忘れないで頂きたいと思っています。

これは2016年規定審議会の会場です。私は2013年に出席しました。国際ロータリーの定款細則を変更、クラブの定款を変える大切な審議会です。昨年の会長代理から説明されていることと思いますが16年の審議会では、クラブに柔軟性を持たせるというのが大きな動きであり、さらに会員を増やすために会員の種類にメスを入れて、準会員を創るとか家族会員を創るとか あるいは男女のバランス、会員の平均年齢を考え、そして次世代のリーダーの育成をするといった事を目的に3年に一度開催されています。

これは16年の審議会で横山PGが、質問あるいは賛否の発言をしておられる場面だと思います。

これは世界539地区の代表が集まって協議をする会場ですが、おかげで現在は日本語も7番目の公用語となって通用し日本語で発言しても同時通訳されます。名札には地区と名前が書かれており赤丸の付いているのがあります。これは母国語しか話せない人の表示です。次回は大谷PGがおいでになると聞いております。

昨日の第2分科会で財団奨学生が話をされましたが「ロータリー財団」は国際ロータリーが立ち上げた唯一の団体で、6人目のRI 会長アーチ・クランフが創設を呼びかけ、今でも商号として使われています。

これは今の標語「世界でよいことをしよう」です。

これは財団寄付の種類ですが、皆様からの年次寄付によってこうした事がまかなわれており、ポリオを無くそうあるいは世界平和のために使われています。

特にロータリーの6つの重点分野、これは月間目標にもなっていますし、地区あるいは各クラブで全部は出来なくても一部でも取り入れていただくこととなっています。

「遺贈友の会」を募集しており世界で12,000名の会員のうち日本はまだ200名ほどで、まだまだ少ないかなと感じています。

ロータリー財団の評価、最高の4つ星評価をもらっている。

そして「世界を変えた慈善団体」の3位に選ばれています。

ポリオもおかげで、あと12症例で全滅ですが、やはり最後で手を抜くと元の木阿弥となるので頑張っていただきたい。

ビル・ゲイツからも支援がありますがロータリーとしても最後まで頑張って行きたいと思っています。

この「ロータリー平和センタープログラム」も持続可能な世界平和のためのプログラムです。

公益財団法人ロータリー日本財団はロータリー財団を支援するためのもので、京都の千玄室さんが理事長、こちらの井上暎夫PGが監事をされています。

米山記念奨学会、これは国際ロータリーが創ったものではなく、日本のロータリーが全地区合同プログラムとして立ち上げたもので、今年が50周年となります。

現在(2017 年度)米山は793人、累計で19,808人、本年度は800人を超えているが財団と同じように力を入れなくてはなりません。

予算は達成されている。前年から約2億円減少しているのは特別な事情(寄付)があったためです。

黄色が2015-16青が2016-17年ですが当2660地区は10.9%の伸びで34地区中2番です。

米山学友会は台湾に1983年に出来て以来国内を含めて42あります。卒業生は是非ロータリーに入会して頂けるようお願いします。

若林米山記念奨学会副理事長と小沢理事長の写真です。昨年財団設立50周年の行事がありました。

来たる2月4日には米山梅吉翁生誕150年の式典が行われます。ロータリーとして財団・米山ともに力を入れて行かなければなりません。これはあくまでも皆様のご寄付ですのでご協力宜しくお願いいたします。

来年6月にはトロントで国際大会が開催されます。「トロントでお会いしましょう」とのイアン・ライズリーRI会長からのメッセージをお伝えし私の報告とさせていただきます。尚、現況詳細数字はプログラムをご参照下さい。ご清聴ありがとうございました。