国際ロータリー第2660地区 2024-2025年度(テスト)

活動報告

ラオス・パクセーにおける学校保健支援活動のご報告(大阪グローバルRC)

2026年03月13日 (金)

 ラオス・カンボジア国境を流れるメコン川流域では、下痢や血便、さらには肝硬変や肝がんを引き起こす寄生虫「住血吸虫」が現在も人々の生活を脅かしています。トイレが十分に整備されていない村では、感染者の糞便とともに排出された卵が河川に入り、淡水巻貝を中間宿主として増殖します。村民が泳いだり洗濯をしたり、体を洗う際に幼虫が皮膚から体内に侵入し、感染が繰り返されるのです。多くの村民が漁業など川と密接に関わる生活を営んでいるため、この感染の連鎖を断ち切るには、衛生環境の改善と継続的な駆虫対策が不可欠です。

 こうした背景のもと、2026年2月20日~25日に、ラオス南部チャンパーサック県パクセーにあるハードサイクアン小学校およびバンブーン小学校を訪問し、学校保健支援活動を実施いたしました。
今回の活動には、宮里PDGをはじめ第2650地区奈良中央RC佐藤会長、そして当クラブより会長・幹事および会員8名が参加し、総勢12名で現地支援にあたりました。
対象児童は、

合計389名です。

 本活動ではラオス保健局の担当者立ち会いのもと、小学生に駆虫薬メベンダゾールを、幼稚園児にビタミンA錠剤を一斉投与しました。寄生虫感染症は子どもたちの発育や集中力、学習継続にも影響を与える可能性があり、学校単位での定期的な投与は重要な公衆衛生対策とされています。389名の子どもたち一人ひとりに薬が手渡された瞬間は、健康を守る小さな一歩が確実に未来へつながることを感じさせるものでした。投与後には児童一人ひとりへ物資を配布しました。内容は、お菓子の詰め合わせ、ノート2冊、鉛筆5本、ボールペン1本です。さらに上級生には、日本の小学生が心を込めて作った手作りブレスレットを贈りました。言葉は通じなくとも、その思いは確かに伝わり、子どもたちは大切そうに受け取ってくれました。両校は木造とコンクリートが混在する老朽化した校舎で、トイレは水を溜めてひしゃくで流す形式の環境でした。こうした衛生環境の中で生活する子どもたちの姿を前に、感染症対策の重要性を改めて実感しました。現地の教員は真面目で温かく、当初緊張していた子どもたちも次第に笑顔を見せてくれるようになりました。その笑顔こそが、この活動の意義を静かに物語っているように感じられました。

 今回の取り組みは単発の支援ではなく、健康と教育の両面から地域の未来を支える活動の第一歩です。今後も関係機関と連携しながら、持続可能な支援の形を模索し、この小さな一歩を確かな継続へとつなげていきたいと考えております。私自身ロータリアンとしてまだ一年目ではありますが、今回の活動を通じてロータリーがもたらすつながりと可能性の大きさに触れ、大きな感動を覚えました。